株式会社 新藤(シンフジ)のオーガニックコットンブランド「天衣無縫」

<はじめに>
1993年春。私たちは、当時まだあまり知られてなかったオーガニックコットンを原料に、日本でオーガニック製品の製造・販売をはじめました。
ブランド名は「天衣無縫」。天女の衣には縫い目がないことから転じ「詩歌などに細工やわざとらしさがなく、自然に美しくつくられていること」を意味する言葉です。その名のとおり、目指したのは「自然を生かした、ここちよく美しい」製品づくりです。
天衣無縫

<はじまりと今>
今から20年程前のことです。タオル、ハンカチ、Tシャツなどコットン製品の製造卸業を営んでいた私は、驚くべき事実と向き合いました。
それは、農業で使用されている有害化学物質の総量の約25%が綿花の生産に使用されているという報道でした。
綿の栽培に使用されているのは、世界の耕地のわずか3%です。にもかかわらず、大量の化学肥料や除草剤、殺虫剤、枯葉剤などがそこで使われている…。
さらにショックだったのは、綿花の収穫前に、広大な畑に枯れ葉剤が飛行機で散布されていたことです。枯れ葉剤はかつてベトナム戦争で米軍が化学兵器として使用していたことで有名です。このような綿を原料にしたタオルはつくりたくないと強く思いました。
その後、私はアメリカ・テキサス州へ飛びました。少数の綿花生産者が従来型の化学農業をやめて、有害化学物質を一切使用しない有機農業に切り替えていることを知ったからです。 こんなきっかけにはじまり、1993年春には、オーガニックコットンを原料とした製品の製造・販売を日本ではじめるようになりました。

あれから16年。オーガニックコットン製品の市場は飛躍的に拡大しました。「環境への配慮」を求める世界的な潮流のなかにあって、オーガニックコットン製品は日常生活に不可欠な実用品として多くの人々に受け入れられるようになりました。
しかし、新しい市場が拡大する時に必ず起きるのが原材料の水増しや偽装の問題です。オーガニック綿に一般綿を混ぜても、その比率は分析できません。そこで、「天衣無縫」では、オーガニック製品の信用性を担保するため、2009年1月15日にGOTS*(オーガニックテキスタイルの世界基準)の第三者認証を一部工場で取得しました。

有害化学物質は使用していないという認証のついたオーガニックコットン製品が普及することは、心ある少数のオーガニック農業者を支援し、地球の自然環境を保護することに直接結びついています。私たちは微力ながら、原料から製品までの履歴を証明できるオーガニック製品を生産し、より多くの人々にお使いいただく努力を続けることで、美しい地球の自然環境と、地球上のあらゆる生物の生態系を守る大きなネットワークの一環でありたいと願っています。

藤澤 徹(株式会社新藤 代表取締役社長)

天衣無縫


<ブランドコンセプト>
天衣無縫のオーガニック製品は…
○オーガニックであることが国際的な認証機関によって証明された原料を使用しています。
○テキスタイルの分野で、素材、技術、機能、品質がその時代の最高水準であることを追求しています。

コンセプトを実現する一貫体制

ブランドコンセプトを支えているのは、原料生産から最終製品までを一貫して管理する体制です。天衣無縫のものづくりは、まずオーガニック農場や紡績工場の現場に足を運ぶところからはじまります。それは原料の品質を自らの目と手で確かめ、よりよい素材を選ぶためです。以降、製品が店舗に並ぶまでの全ての工程に、ブランドコンセプトを実現すべく真摯な姿勢で取り組んでいます。そして、これには、各工程を担当する工場との協働が不可欠です。現在、高い技術力を持つ国内40カ所の工場と手を組み、「オーガニックであること」「最高品質を目指すこと」を合い言葉に、努力の結晶としての製品を世に送り出しています。

【タオルが店頭に並ぶまで】

綿花の栽培<綿畑> → 糸づくり<紡績工場> → 織り<織工場> → 製品洗い・染め<染工場> → 縫製<縫製工場> → 検品仕上げ<検品仕上げ工場> → 出荷 → 運送<運送会社> → 店舗